twitterよりちょっと長いの

せっかくだから書き残すよ。

Helixを組み立てた

僕の話を聞いてくれ。自作キーボードHelixを組み立てたんだ。これはその組み立てのレポートだ。
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昨今の自作キーボードブームで色々と情報が流れてくる中、HELIXを見かけて気に入って買った。あと、左右分離型キーボードも興味あったしね。

Helixってなんなの?

左右分離型で格子配列な自作キーボードだ。ロープロファイルスイッチに対応していて薄く仕上げることができる。あと、かっこいい。

揃えた材料

嬉しいことに遊舎工房さんでキットが売っている。さらに他に必要な部品もここで一通り材料が揃うので助かる。
yushakobo.jp

キーボードの材料として以下のものを揃えた。

品目 単価 個数 小計
アクリル5行版キット(バックライト)両手セット 11,600 1 11,600
Kailhロープロファイルスイッチ(茶軸) 480 7 3,360
Kailhロープロ刻印キーキャップ 3,000 1 3,000
Helix ロゴプレート 600 1 600
ステレオミニプラグケーブル 999 1 999
micro USBケーブル 1,299 1 1,299
合計 20,858

ステレオミニプラグケーブルとmicro USBケーブル以外は遊舎工房さんで揃えた。なお、値段については税込/税抜を統一できていないので参考程度に。

自作のために揃えた道具

HELIXは「自作キーボード」だ。組み立てのためには一通り道具を揃える必要がある。ありがたいことに先人が必要工具をまとめてくれていたので、それを参考に揃えた。
キーボード自作、特に Helix キーボードキットの製作に最低必要な工具のメモ · GitHub

揃えたのは以下の通り。

品目 値段
オーム電機 デジタルマルチテスター 普及型 TDX-200 1,191
白光(HAKKO) こて台 633-01 1,600
白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600 3,781
goot 両面プリント基板用はんだ SD-61 275
goot はんだ吸取り線 CP-2015 200
goot ニッパー YN-10 1,718
白光 T18-CF2 [こて先 2C型 面のみ] 462
白光 FS-200 フラックス 20ML 537
合計 9,764

中でもピンセット、はんだ吸取り線 、テスタはあったほうがいい。ピンセットはダイオードを押さえながらはんだ付けするためにピンセットが必須になる。はんだ吸取り線 とテスタはトラブル対応に必要になる。ノーミスで組み立てられたと思いきや「LEDが熱で壊れていた」みたいなことがあるので、やり直しのために「はんだ吸取り線 」、通電しているか確認するために「テスタ」はあったほうがいい。

組み立ての話

特別なことはしていない。遊舎工房さんが用意してくださっているマニュアル通り進めればいい。
Helix キーボードキット | 遊舎工房

注意すべき点として実装面が裏表区別があることだ。マニュアル中で「上面側」と書かれているの基板表、「下面側」と書かれているの基板裏だ。ジャンパだけは表で実装だ。

あとはLEDを熱し過ぎないことだ。はんだごての温度管理、手際よくはんだ付けすること。うまくいかないときは少し冷ましてから、再チャレンジすることぐらいだろうか。(とはいえ3つ駄目にしているが)

トラブルの話

さて、先でトラブルの話が出てきたが、実際に私も3つのトラブルに見舞われた。

1つ目ははんだ付けのミスだ。一通り実装を終えてテストをしてみるとある一点からLEDが点いていないことが分かった。通電していない場合は失敗個所を起点にしてLEDが点かなくなるので原因個所は分かりやすい。見た目は繋がっているように見えていても、テスタで測ってみると通電していない場合もある。やっぱりテスタは必要だ。このトラブルははんだ付けし直すことで解決した。

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実装失敗した個所を起点にLEDが点かなくなっている

2つ目は熱によるLEDの破損だ。LEDは四か所はんだ付けするのだが、その過程において「はんだごて」で熱し過ぎたのが原因だろう。先の失敗と同様にLEDが点かなくなるので原因個所は分かりやすい。ただ、LEDは点くけど通電していない場合(?)もあって混乱した。パッと見分かりづらかったのでとりあえず別部品と交換することで解決した。これでLEDを三つダメにしている。(キット中の予備部品で対応できた)

3つ目はプリント基板のパターンが剥がれてしまったトラブルだ。少し雑な扱いをしていたら剥がれてしまった。

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囲った部分はパターンが剥がれて裏の明かりが漏れている

解決策としては本来繋がってそうな位置を基板のパターン読んだり、テスタで探ったりして調べて繋ぐことだ。普段、電子工作しないので、パターンが剥がれたときは注文し直しを覚悟したが、やってみれば意外とどうにかなった。

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少し不格好になってしまったが、これで解決

組み立て終えて

やはり組み立て終えて、LEDが点灯して使えるようになったときの苦労が報われた感じは嬉しい。あと単純にかっこいいキーボードが手に入って嬉しかった。電源入れて眺めているだけでも満足だ。

使い心地については左右分離と格子型については意外と苦労していない。しかし、記号類の配置で苦戦している。別レイヤ(モード切替みたいな)に記号があったりする。この辺は慣れるまで時間がかかりそう。「そもそも自作キーボードなんだからキー配置も変えちゃいなよ」という話ではあるが。

あと、5行版を使ってみると、意外と他レイヤのキー配置に余裕があることが分かる。4行版も使ってみたくなる。

実装は難しそうだけども、なる実際なんとかなる(気がする)し、気になったらトライしてみるといいんじゃないだろうか。

最後に。
この記事はHelixで書かれました。